■ 商品説明
【素材:手績み 科糸100%・日本製】
■ 新潟県 小千谷市の名機屋「おだきん」の二代目吉平 小田島克明氏の手により、科(しな)の木の樹皮を素材に手績みされた糸を使って織り上げられた「科布織」の角帯です。
「科布織」は、“原始布”と呼ばれ、その歴史は麻や木綿よりも古く、縄文時代からと言われ、衣類以外にも、魚網、穀物袋など様々に用途に使用され、庶民の生活には必要不可欠な布として大切に受け継がれてきました。
大変手間のかかるいくつもの工程をすべ手作業でおこない織り上げられた帯は、野趣に富み、ざっくりとして清涼感のある独特の風合いと、通気性に優れた特性から、夏帯の素材として、熱心な着物ファンから常に憧れのまなざしを受ける逸品です。
昨今は生産数が激減し大変貴重な織物となりました。わずかな工房でのみ、細々と生産が続けられています。
長さ : 約4m40cm
巾 : 約9cm
房部分 : 約4cm
夏物や単衣物の男着物に、また男浴衣にもお合わせ頂けます。
新潟県 小千谷市の名機屋「おだきん」の二代目吉平 小田島克明氏の手により、科(しな)の木の樹皮を素材に手績みされた糸を使って織り上げられた「科布織」の角帯です。
梅雨の時期に、東北地方や日本海側の山野に多く生息する樹木「科の木」の甘皮をはぎ取り、夏まで日光にあてじっくりと乾燥させ、8月に灰汁で半日煮込んで樹脂を取り除きます。
煮込んだ樹皮を1枚1枚剥がしとり、数日間、糠に漬け込み漂白した後、糠を川で洗い流したものを乾燥させます。
さらにそれを水で濡らしながら、人の手で糸状に裂いていき、再び乾燥させたものをつないで長い糸にしていきます。
こうして手績みされた糸を使って科布を織り上げていきます。
一本の帯が織り上がるまでに、実に21もの工程を1年以上かけて、全て手作業でおこないます。
こうして織り上がる科布帯は、かつて野良着や穀物袋に利用されていただけあり、非常に丈夫でさらりとしており、茶褐色で粗剛な織り目は野趣に富み、また透け感がありとても涼感があります。無地でありながら、科布織以外では表現できない確かな存在感を放ちます。
現在は、製造技術を受け継ぐ一部地域の工房のみで、手作業で生産されています。
大量生産ができず、近年その生産量がますます減り、希少価値を増しています。
日本の自然や文化を象徴する工芸品である科布。
その美しさを体感していただける大変貴重な逸品です。
自然布ならではの独特の質感の為、最初はやや締めにくく感じられるかもしれませんが、ご使用いただくうちにだんだんと良い風合いに馴染んでまいります。
お茶会や、浴衣でのお出かけなど、一つ上の粋なお洒落をお楽しみください。
昨今、夏物の男性用の着物や帯はとても希少となっており、次はいつ入荷するとも知れぬ一本です。
お目に止まりました方は、ぜひご検討くださいませ。
※ 商品の写真は、可能な限り現物に近いお色での掲載をしておりますが、ご覧のモニターにより、多少の違いがあることがあります。 あらかじめご了承下さい。
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